こんにちは、うしです。
今回は、オンライン診療をテーマに、どこでオンライン診療が行われているのか、どう活用すればいいのか、また今後どのようになっていく(べき)かなどを書いていこうと思います。
ちなみに、日本はオンライン診療が遅れているようで、海外のほうがよっぽど盛んなようです。
その理由ははっきりわかりませんが、日本医師会が反対しているようで、とりあえず、特に初診は情報もなく、大変危険だと主張しているようです。
んー、理由になっていないような…(笑)
しかし、今回のコロナ騒動で(以前から実は国内でもオンライン診療があったようですが)、規制が緩和されました。
厚生労働省のホームページにも現時点でオンライン診療が可能な病院が公開されています。
(後述でオンライン受診のポイントを記載しますが、まずはご参照ください)
ちなみに自分も電話診療はしたことがあります。
感想は…
悪くはない…かな。
ただし、これはあとでまた書きますが、お元気な人(経過良好)でかつ、病状が問診のみ(話を聞くだけ)で体調良いか悪いかわかる)人限定な印象です。
あと、例えば薬を変えたりするのに伝えるのは大変です。検査結果なども見てもらうことができません。対面できないコミュニケーション なので、割と一方的に伝えがちになってしまいます。
あと、家族の人と巻き込んだ診療は難しいです。
そんな感想でした。
現状のオンライン診療をしている病院のリストをみると。
圧倒的にクリニックが多いです。
クリニックとは、ざっくりいうと普段薬をもらったり、調子悪くなったらとりあえずみてもらえるようなところと思ってください。
反対に病院とは、ざっくりいうと入院できる設備があり、クリニックから紹介状をもらって行くところと思ってください。
もちろんクリニックの方がそもそもの数が多いのですが、北海道のリストをぱっと見た限り、クリニックが多く、逆に大病院で行っているところはほとんどありませんでした。
また半数以上が初診はNGでした。再診(常連さんのみ)のようです。日本医師会が言っているような、「初診なのに診察もしないであぶないじゃないか」といこともあると思いますが、単純に、診察券や保険証の確認など事務手続きが大変なのではないかと思います。
①オンライン診療を受けるには
まずは申し訳ないですが、上記ホームページからお住まいの地域で行っているところを見てみてください、そして可能であれば問い合わせが必要と思います。
傾向としては、窓口を広げるためにも診療科というのはややオーバーに周知させがちです(例えば、「診療科は~と●●科」と記載あっても実際●●科は医師1人しかいなく外来診療はやっていないなど)。
オンライン診療をやっているといっても、例えば「かかりつけの人が1回に限り本人受診は不要だが処方箋は取りに来る必要がある」など、予想と違う可能性はあり、クリニックによって独自に機能しているからです。
とりあえず、②に続きますが
腹痛があるけどコロナが怖いのでオンライン診療というのは現実的に難しいです
なんとなくはわかりますが、腹部を触ってみないと緊急性はわからずその診察結果でレントゲンやエコーの検査が必要であれば検査はオンラインでは(少なくても即日は)できないからです。
症状がある方は受診が必要と考えてください。
ただし、例えば高血圧などでこれから通院希望している場合、2つのクリニックで悩んでる場合などは
現在オンライン診療をやっているところを選ぶのはありかもしれません。
というのも、初診は制度的も本当にハードル高いです。むしろ初診OKのクリニックはすごいなと思います。
病状が安定した際に、オンライン診療に切り替えられる可能性が高いです。
現時点であまりactiveでなくても、今オンライン診療を掲げているのであれば、今後ほかのクリニックより率先して開発していく可能性が高いと思います。
また、そんな外出がfreedomになる日は近いとは思いませんが、働いている方であれば、
オンライン診療であれば仕事の合間などで受診しやすいかもしれません。
少なくても、近くでオンライン診療をやっているクリニックは今のうちにホームページなど見ておくのはありかと思います。
②オンライン診療の向いている診療科は?
まず、先ほどの通り、腹痛などの症状ある臨時受診は難しいと思います。
ただし、今後はアプリなどで受診が必要かのオンライン相談は発達すると思います。
(ただし、責任問題などあるためややオーバーに(受診必要だよって)返事が来る可能性は考えておきましょう)
次に、では定期受診であれば、何科が向いているかというと、
むいている科はありません
と言えると思います。
ちなみに循環器内科だと、多くの場合は心臓が悪く、レントゲンでチェックすることが多いです。採血も活用します。
大動脈や足の血管が悪い人はCTやエコーの検査でチェックします。
狭心症という冠動脈(心臓の血管が細くて胸が苦しくなる病気)のときだけ、問診が中心で話をきくとたいていわかりますが、たまにはCT検査もしますし、入院検査もします。
他に腎臓内科では腎臓機能をみるため採血は必須だし、ホルモン注射を打ったりもします。
呼吸器内科も肺の写真をみないとなんとも言えません。
大きい病院でオンライン診療をやっていないのは、専門科診療においては現状の設備ではほとんとオンライン診療は役立たないからだと思います。
1つ気になる科があります。
訪問診療科(家庭医、往診医)です。
これは、病院までこれない体調の悪い(足腰が悪かったり癌の末期だったり)する人の家に往診の医者が家に来て診療してくれることです。
これは、あまり検査などをしないで、まさに寄り添って診療していくスタイルであり、家庭訪問までの時間なども短縮でき、より多くの患者を診療できると思うので、良いのではないと一見思えます。
しかし、こういう場合、本人だけでなく家族との共有やケアも大切になります。
部屋の状況(段差があるのかなど)の確認や、患者さんの生活スタイル(何を生きがいにしているか)なども大切です。とりあえず、電話では困難なので、タブレットでの診療になると思いますが、その環境(古くからあるおばあちゃんの家など)でWifiなどがスムーズに機能するかの問題もあります)
そもそも、家に主治医がわざわざみにきてくれるって嬉しいのではないかと思います。
日本人はこういう思いやりを大切にしがちだと思いますし、簡単には切り替えられないと思います。
すると、オンライン診療に向いているのが、高血圧や眠剤処方、慢性腰痛(痛み止め処方)あたりなのではないかと思いました。
話だけ聞いて、薬を出すというもの。
しかし、眠剤や痛み止め処方など、逆にある程度受診の敷居が高い方がいい場合があります。
例えば、眠剤が気軽に手に入ると癖になってしまい、眠剤がないと眠れないという依存になってしまったり悪用の問題があります。そのため精神科の薬剤は最近は30日処方しかできなくなったくらいです(他はだいたい90日処方)。
痛み止めも同じで、繰り返し飲んでいると腎臓や胃を荒らしやすく、安易な処方は避けたいです。
高血圧はいいと思います。血圧手帳をつけてもらい、だいたいの値を言ってもらえれば良いし、薬を増減するタイミングで必要なときだけ採血などしに来てくれればよいからです。
まとめると、高血圧診療などはオンライン診療になじみやすいが、基本的にどの診療科もオンライン診療の弊害は多いのが現状と言えると思います。
③オンライン診療の今後の展望
とりあえず、海外はオンライン診療が進んでおり、規制緩和もしたため、もう少し身近にはなると思います。
患者さんから「オンライン診療にしてほしい」と希望される一方で、「受診して安心した」と言われることも多いです。
診察された安心感は大きいと思いますし、海外ほどは進展しないと思います。
ただし、クリニックの日常診療の方がオンライン診療になじみやすく、またオンライン診療を希望される患者さんの転医(オンライン診療やっているクリニックにかえるなど)や、もともとの風邪などでの診療費の大幅な減少を考えると、とりあえず無理してでもオンライン診療をするクリニックは増えていくと思います。
診療枠的に難しければ、1つの曜日はオンライン診療のみと決めて、回線のアクセスや段取りに集中するのがいいと思います。
自分たち、中規模病院でのオンライン診療は難しいと思いますが、患者さんをクリニックに紹介するときに、オンライン診療希望で紹介することもでてくるかもしれません。
あとは訪問診療ですが、もし患者宅にタブレット設備など準備ができたら
(例えば訪問診療向けのタブレットのサブスクリプションビジネスは今後発展する可能性があると考えます)
定期訪問はしつつ、臨時受診などはまずはオンラインでの相談を積極的に行い、その分より多くの訪問診療患者に時間を費やせるようになっていくのではないかと思います
まとめですが(あまりまとまっていませんが)
・オンライン診療希望者
まずは厚生労働省のホームページで自分の家の近くのクリニックを探してみてください。
・クリニック関係者
オンライン診療は世間のニーズから選択肢に入れ始める必要がある
(まずはかかりつけの電話診療などから)
・病院関係者
特に診療自体に変化はないと思いますが、オンライン診療希望の場合の連携クリニックは把握してもいいでしょう。
・医療経済関係者
海外よりも時間はかかると思いますが、オンライン診療の簡便な設備投入やタブレットの定額供給はニーズが高まると思います。この分野は少なくても衰退はしていかないと思います。
個人的には、動物病院のオンライン診療をお願いしたいですね(笑)