こんにちは、うしです。
今回は、ある意味個人的な内容なので恐縮ですが、マスクがつらく苦しいので、その病名?など含めて共有できたらと思っています。
サージカルマスクの意義
最近は非常にナーバスなので(例:マスクしない乗客同士のトラブルなど)安易なことは書けませんが、一般的なマスク(サージカルマスク)は飛沫感染予防効果があり、自分の感染予防の他に、もしも自分が保菌者(保ウイルス者?(笑))の場合でも相手への感染リスクを下げる効果があります。
医療者としては、対面距離や時間にもよりますが、お互いマスクをしていれば概ね接触状況としては低リスク(⇔濃厚接触)で扱われることが多いです。
最近バラエティのテレビでよく登場するマウスシールドは、自分の飛沫を減らす効果はありそうですが、外からの飛沫を予防する効果は乏しいようです。
(自分はあくまで「感染対策に努力してますよ!」というアピールというか、努力目標程度なのかなと思っていますが)
布マスクも、ないよりはずっとましですが、一般的なサージカルマスクに比べると感染予防と飛沫リスクいずれも弱いようです。
よくスーパーコンピューターとかでの飛沫の飛び散り方などテレビでやっており、面白いなあと思いますし参考にもなりますが、飛沫が飛ぶ=感染とは言えないのが注意です。
あくまで非常に複雑な構造をしている人体への定着、そして発症、またそれに対してどのような感染経路をたどるか(接触→口や目や空気感染など)ということがポイントなので、既存の結核などの感染も「菌はいるが排菌性はなし」なんてこともあります。
いずれにしても、基本的な感染対策としてサージカルマスクは重要で、医療関係であればマスクなしでの会話はNGとされており、患者さんにもマスク着用をお願いしている例が多いのではないかと思います。
咽喉頭異常感症とは?
「のどがイガイガする」、「のどがつっかえている感じがする」「物が飲み込みにくい」などののどへの違和感が主な主訴であり、様々な検査をしても原因がわからないものを咽喉頭異常感症というようです。
メカニズムはわかっていないようですが、ストレスが要因ではあるようです。
また除外診断でもあり、背景に咽喉頭の別の疾患が隠れていることがありえます(具体的には癌などがあると思いますが)。
まずは喉頭鏡などでの検査が推奨されています。
ただし、甲状腺疾患や副鼻腔炎、慢性咽頭炎、アレルギー性鼻炎、鉄欠乏性貧血、更年期障害、糖尿病などの関係ある(もしくはなさそうな)疾患をきっかけに咽喉頭違和感症を発症するケースもあるようです。
治療としては、他疾患を除外し、背景疾患に合わせた治療をしつつ(アレルギー性鼻炎→抗アレルギー薬)、漢方薬(半夏厚朴湯)などでの対症療法が中心になるようです。
自分の経過
ちょうど2020年04-05月頃から、「慢性緩徐に、悪化も改善もなく、のどが締め付けらる感じする」ようになりました。
雰囲気としてはきついワイシャツの第一ボタンを締めている感覚です。
(ちなみに労作時に頸部絞扼感があるのであれば循環器疾患としての狭心症を考えますが、労作時増悪はなく、自分としても狭心症ではないと思います(笑))
そして、マスクをしているとより苦しくなります。
理由はわかりませんが、丸首のシャツなどでも苦しくなるので、軽く首付近が触れるだけでも苦しくなるのだと思います。
当初はこの疾患を少し想定しましたが、ストレスなどはむしろ(まだ)なく(笑)、喫煙歴などもないのですが検査目的に近くの耳鼻科に受診しました。
予想通り?(最初は医者であることを言わなかった)、喉頭ファイバーをやってもらいました。こんな感じです…
といいたいところですが、これは正常な喉頭で自分のものではありません。
予想外に上咽頭と喉頭周囲に炎症所見あり、浮腫状に腫れていました。
上咽頭も喉頭と繋がっており咽喉頭違和感を生じることがあり、喉頭も違和感を生じえるため、アレルギー対策や抗菌薬、漢方など3回にわたって複数の薬を処方してもらいました。
…全然効きませんでした。
再度喉頭ファイバーを2-3回ほど行い、あまり変わっていないようです。
総合的には、慢性鼻炎のように慢性咽喉頭炎(+元々喉頭が少し狭く違和感が出やすそうと)となり、それを契機に咽喉頭異常感症を発症したのかなと思っています。
今は漢方のみもらっており、飲むと少しいいかも?くらいです。
ちなみに元々甲状腺に少し嚢胞もあったので一応エコーもみてもらいました。一緒に見ましたが大丈夫そうでした(笑)
今後と生活について
だいぶ慣れたので特段やっていけていますが、とにかくマスクがつらいです。
特に少しきつめのマスクをすると嗚咽が出ることも多いです。
「おえ!、おえー!!!」ってなります(笑)
そして、のど飴をなめているときは比較的大丈夫です(通常のあめでも結構いけます)。
そのため周囲には申し訳ないのですが、マスクを外すわけにもいかないので、場をわきまえながら適宜飴をなめながら仕事をしています。
(自分の清潔操作も気を付けて(笑))
自分は循環器内科医なのですが、非常に切迫した緊急カテーテルのときはあまり気にならないことが多いです。
一方で労作でも問題ないのですが、ジョギングのときはほかに考えることがないためか、ずっとのどが気になって辛かったです。
ストレスともいいがたいし、心因性ではないと思うのですが、多少は他に意識がいっていたら楽なんだなとは思いました。
もしかしたら、元々喉頭は狭く、元々鼻炎はあるので(結構嘔吐反射は出やすい方だった)、今回のコロナの騒動でマスクの装着時間が長くなり、元々あった軽い咽喉頭異常感が目立っているだけかもしれませんが、個人的には、2020年04-05月に発症してしまった感じがします。
元の程度くらい、マスクをしない生活になったらあまり気にすることもなさそうですが(仕事の都合上、それなりにマスクをつけないといけないと思いますが)、現在のコロナ事情などからは当面はソーシャルディスタンス+マスク着用の生活からは離れられなさそうです。
もう少し楽になったらなあと思っているのですが、他にも似た方がいらっしゃったらと思い、ブログにしてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今日のインコは、どうしてもトップ画が喉頭の写真になってしまうのでなしです(笑)