循環器内科うし先生のほのぼのブログ

北海道の中規模病院で勤務する循環器内科医のうし先生です。

医学生から見た各診療科のイメージ

こんにちは、うしです。

 

 

 

 

今回は、医学部生の内部事情として、簡単な進路の選び方を紹介します。

 

 

 

 

 

 

主な卒業後の進路と流れ

医学部は国公立、私立関係なく基本6年制で、最初の4年間座学、あと2年が病院実習になります。

多くの人はそのあとに初期研修医として2年間、臨床研修を研修期間病院で行います。

初期研修先は、半分くらいは大学病院関係のようですが、医者としては市中の病院の方が勉強になります。

どこの病院を選んでも、特殊な場合を除いて各科2か月程度ずつ、いろいろな診療科を今度は学生実習ではなく研修の医師として診療・ローテーションすることになります。

 

中には初期研修医をせずに大学病院で研究に打ち込む人もいますが、医師としての診療ができない(はず)なので、研究志望でも基本的には初期研修ローテーションは受けます。

 

初期研修医2年間過ごしたあとは、あとは大学病院の医局というものに所属するか、半ばフリー(市中病院の常勤医師)に就職するか変わってきます。

 

いずれにしても、学生と初期研修医で2回いろいろな科を回り、初期研修医終了前に概ねどこの科に進みたいかと将来像(大学で研究したいか、市中病院で実臨床をたくさんやりたいか、なるべく忙しくなく過ごしたいか(笑))をみながら診療科をまず決めることになります。

 

 

 

 

 

 

選びうる診療科

ここからは、あえて医学生や初期研修医の目線での診療科のイメージやどういう人がその診療科を選んでいるのか、自分の独断と偏見で書いて行きたいと思います。

 

循環器内科

内科はどちらかというと大人しくすぐに行動に移すより頭で考える系の人が多いイメージですが、循環器内科だけは割とイケイケで「よし、やろう!」みたいなイメージでした。

しかし自分はそんなイケイケでなく、自分が所属するところの循環器内科も割と大人しめな感じです(笑)

あと比較的女医さんが多く、それも綺麗な人が多いと思います(笑)

 

呼吸器内科

循環器内科に反して、こちらは声が小さくとても大人しく優しい人たちが多い感じです。肺がんなどが治らず生涯向き合って行ったり、間質性肺炎のCT写真など細かく見たりする科の性質でしょうか? 

 

消化器内科

こちらも循環器内科と性質が似ていて、少しイケイケなイメージです。循環器と同様、緊急内視鏡など、緊急性ありせかせかしていることが多いからでしょうか。その分忙しそうです。

大腸カメラなどを普段行っているからか、若干下品なことへの耐性もある感じがします(笑)

(ローテのときには自分たちのことをう○こ内科と言っていました(笑))

 

腎臓内科

シャント増設や透析管理もあり、忙しいイメージ。あまり人柄のとしての特徴はないような…(笑)

 

リウマチ・膠原病内科

こちらも特徴は少ないですが、失礼なことを言うと膠原病の方は少し独特だったりして、しかも一人の患者と長い付き合いになるため、聞き上手な先生が多い気がします。

 

糖尿病・代謝内分泌科

糖尿病や内分泌科も少し女医さんが多いイメージです。緊急での呼び出しが少ないからでしょうか。あと負荷検査などをして計算などをすることが多く、少し性格的にも細かいかなあと思いました、自分は循環器ですが、割とアバウトです(笑)

 

血液内科

血液内科は検体を直接採取し顕微鏡などですぐに評価できるという特徴があり、研究も進んでおり、血液内科を選ぶ人も同期でエリートで優秀な人が多い気がします。

そのためか少し真面目で勤勉な人が多い感じがします。

 

総合診療科・家庭医療

こちらは今トレンドの患者を総合的にみるというやつですね。中には進路を決めきれなかったという理由で総合診療科になる人もいますが(笑)、多くは家庭医療・訪問診療に興味ある人が多く、その人の生活背景までを診ようとしている人が多いためか、優しく人柄としても素敵な人が多い気がします。

ただし急性期病院の総合診療科は少し肩身が狭いこともあり(悪くいうと、相談することはあってもされることは少ない)、尖った人もいますが(笑)

 

心臓血管外科

続いて外科ですが、心臓外科は外科の中でも手術が特殊で、かつ超緊急のことも多いため体育会系の色が強い気がします。しかし手術自体も超繊細のため、ベースは穏やかだけど手術室では怖い、という感じがします(笑)

 

呼吸器外科

一方で呼吸器外科は肺がんの手術が多く、あとは胸腔鏡検査や気胸などが次に多く(たぶん)、呼吸器内科と同様に大人しめの人が多い気がします。

ただし科によっては心臓外科とセットのところもあり、一概には言えません。

 

乳腺外科

こちらはほとんどが乳がんに治療であり、対象が比較的若年女性で、自分たちで内科管理(化学療法など)も行うことが多いため、外科の中でも穏やかで優しい人が多い気がします。相手が女性のことがほとんどであり、医者も女医さんが多いです。

 

消化器外科

別名一般外科というくらいで、一般的な外科のイメージ通りで、比較的イケイケの人が多い気がします(笑)

 

整形外科

整形外科は自分たちもスポーツなどをやっている人が多く、一番イケイケな科な気がします。偏見はいけませんが(笑)

 

眼科

白内障はじめ手術なども行い幅広く診療しますが、命に関わることは基本なく、定時に帰りやすいこともあり、女医さんも多いイメージです。がつがつした人というよりは逆の人が多いです。

 

耳鼻咽喉科

耳鼻科は12時間の舌がんの手術なども行うため、楽な科ではないですが、眼鏡をかけた少しオタクっぽい人が多かったです、偏見はよくないですが(笑)

 

産婦人科

こちらも女医さんが多いですね。そして若い女性を対象することが多く、優しい人が多いですが、緊急のお産など忙しいためあまりゆっくり話す時間がないイメージです。

 

皮膚科

こちらも女医さんが多いです。眼科と同様に命に関わることは少ないこともあり、定時に帰りやすいですね。

 

精神科

世間のイメージよりは非常に学問的(精神を科学している)と感じましたが、先生の人柄としては、目立った特徴もない気がしました(笑)

 

麻酔科

手術中の全身管理になりますが、ペインクリニックだったり救急科と併設していたり、各々です。ただしキャラクターとしては、AB型のような、少しつかみにくい感じがしました(笑)

 

救急科

イメージの通り即断!という感じなのでしょうが、実際の救急は発熱や体動困難も多く、そこまでせかせかしていません。高度医療センターの人も含め、緊急時で大事なことは「冷静でいること」なので、大声を出すような怖い先生というよりは顔色変えないような医者が多い気がします。

 

 

 

 

 

何か漏れているような気もしますが、この辺にしておきます(笑)

 

各診療科の先生がいたら、失礼申し訳ありません(笑)

 

 

 

ただし、遠目でみるとやはりその科の特徴を反映して、人柄も出るとは思いました。

 

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

新しい仲間が生まれましたが踏まれています(笑)

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